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国連大学(本部=東京)の「中国教職員招へいプログラム」で来日した訪問団が、19日、長門市仙崎の「金子みすゞ記念館」を訪問。中国語にも翻訳されているみすゞの詩やそのまなざしに触れた。 訪れたのは、同プログラムで16日から美祢市に滞在していた中国の教職員ら約30人。メンバーたちは、国連大学の国際教育交流事業の一環で、今月12日に中国から来日。東京での研修の後、16日から4泊5日の日程で美祢市に滞在し、市内の学校や文化施設などを視察。この日は、最終視察地として、近隣の長門市にあるみすゞ記念館を訪れた。 記念館での見学を前に、仙崎公民館で、同記念館学芸員の嶋田靖代さんがみすゞをテーマに講話。嶋田さんは、みすゞの詩が学校の教科書の教材として幅広く活用されていることを紹介。3月の東日本大震災後、みすゞの詩「こだまでしょうか」が反響を呼び、そのまなざしが多くの人々の共感を呼んだこと、また、2008年の中国・四川大震災では、中国語に翻訳されたみすゞの詩が被災者の心のケアに使われたことなども述べた。みすゞの生まれた仙崎の風景、家族のエピソードなどと一緒にみすゞの詩を解説。訪れた教職員たちは、中国語に翻訳されたみすゞの詩に目を通しながら真剣な表情で聞き入っていた。この後、記念館に移動して館内を見学。作品にじっくりと目を通しながらみすゞの感性を感じていた。 上海の理工大学附属小学校で国語を指導しているシン・チンさんは「私は、今回初めてみすゞを知った。子どもにもわかりやすいことばで奥深い世界を表現していてとても感動した。翻訳された市の資料を授業の中で取り入れてみたい」と話した。
ヒップホップダンスなどを楽しむ「長門ストリートダンス愛好会」(藤田智子代表)のメンバーが、最近、めきめきと力をつけ、今年夏、県内各地で開かれたダンスコンテストで入賞するなど、踊りに磨ぎをかけている。7月中旬、下関市で開かれたコンテストでは小学生チームが審査員特別賞を受賞。8月下旬、萩市で開催のダンスイベントでも高校生チームが優勝するなど、県内のダンス関係者からも注目が集まっている。 ストリートダンスは、1970年代後半、ニューヨークのブロンクス地区で誕生。強烈なビートやラップ(しゃべるように歌う方法)などに合わせて踊るヒップホップダンスはその代表的な一つ。背中や肩、頭を床につけて体全体を回転させることに特徴のあるブレイクダンスもその仲間だ。 長門市でも愛好会が発足して1年半。仙崎のルネッサながとのリハーサル室を会場に毎週火、金、日曜日の週三日」教室が開かれている。メンバーの受講生は小中高校生から大人まで約50名。長門でも次第に人気が広がってきた。教室の成果を舞台で披露したい−との思いから、県内各地のイベントや祭り、コンテストなどにも出場してきた。 その一つが、7月下旬、下関市のショッピングセンター「夢シティ」で開催されたダンスコンテスト。県内や北九州、福岡、広島などからプロのダンサーを含めて45組が出場した。長門からは深川小三年の中津留桃香さんと岩本里愛さん、仙崎小二年の秋津菜々子さんの三人で編成するチーム「DOll▽☆MagiC」(ドール・マジック)が参加。大人顔負けの切れのある美しいダンスを見せ、審査員特別賞として「夢シティ賞」が贈られた。同賞は1位から3位以外での最高賞。「プロも参加した大会で賞に輝くことは素晴らしい快挙」と大会関係者も絶賛したという。 「何よりも踊っているのが楽しい」と口を揃える三人。にこやかな笑顔で楽しそうにダンスの稽古に熱中している。 8月下旬、萩市で開かれた苦楽ダンスイベント「笠山ジャム」には高校生チームが出場。大津緑洋普通科一年の藤田みずきさん、末永知佳子さん、青嶺高普通科一年の金子梨那さん、萩商工一年の末永彩乃さんの四人が息のぴったり合った、ダイナミックな踊りで観客を魅了した。長門や萩などから全5チームが登場した中で、観客の投票で四人が最高点に輝き、トップの座をものにした。 「福岡や広島などのダンサーに比べ、まだまだレベルが低い」とぃう四人。「かっこよく踊れた時は最高です。練習すればするほどうまくなる。これからも楽しく踊っていたい」 と目を輝かせている。(写真上=小学生チーム、下=高校生チーム)
歴史的な街道を活用した地域づくりを支援していくため、国交省中国地方整備局では、旧街道や地域の主要道などを「夢街道ルネサンス」として認定している中で、昨年度、長門市湯本温泉と俵山温泉を結ぶ県道を「ながと大内湯けむり街道」として「夢街道ルネサンス」の一つに認定した。両温泉の関係者やまちづくりグループなどで組織する「ながと大内湯けむり街道協議会」では、県道沿いにある旧街道を市民に知ってほしい−と、来月19日(土)、旧街道を歩くイベントを開く計画で、大勢の参加を呼びかけている。 湯本温泉から俵山温泉につながる道は、藩政年間、萩から下関に至る「赤間関街道」の北道筋と言われ、現在の県道沿いの一部にその姿をとどめている。 同協議会では、県道が国交省の「夢街道ルネサンス」に認定されたこともあって、旧道の「赤間関街道」を散策するイベント「古の歴史の道を訪ねて〜赤間関街道北筋道」を企画した。県ひとづくり財団の助成事業として計画を具体化してきた。 当日午前9時、湯本の大寧寺境内に集合。協議会のメンバーの案内で、山側に沿って現存する旧街道に入り、大寧寺峠までの全約2.5キロを歩く。途中、滝のある場所で休憩。街道にまつわる歴史を学び、街道沿いの動植物の生態系も観察する。大寧寺峠からは俵山公民館までバスで移動。昼食をとった後、旧街道を活用したまちづくりについてワークショップが開かれる。 「ながと大内湯けむり街道協議会」は、市内のまちづくりグループ「あなたとNAGATOを結び隊」(河添歳弘隊長)と俵山温泉合名会社、湯本温泉旅館協同組合青年部、NPO法人「ゆうゆうグリーン俵山」の四団体で組織。両温泉を結ぶ県道が「夢街道ルネサンス」に認定されたことを受けて、県道を活用した地域活性化計画に取り組んでいく方針で、今回の旧街道散策もその一つ。 参加料は大人500円、中学生以下300円。小中学生、親子連れ、活動に興味にある人なら誰でも参加OK。申し込み締め切りは来月8日。問い合わせは080・5238・2129(久保田さん)
香月泰男美術館(三隅湯免)の元館長で、現在、自身の絵画制作に打ち込んでいる長門市三ノ瀬、坂倉秀典さん(80)が、スペインに本部のある芸術家審査機関「AMSC」(国際美術評論家選考委員会)所属の芸術家会員として認定された。10月7日から9日までスペイン・マドリードで開かれた、同機関主催の美術展「アートメゾン・ビエンナーレ・2011」では坂倉さんの作品「桟橋」が展示された。坂倉さん自身も同展に出席し、会員を証明するゴールドカードが贈られた。 「AMSC」は、スペインの美術評論家によって創設。1995年に組織化され、アーティストの発掘や顕彰事業を推進してきた。その一環として、才能ある芸術家を同機関の会員に認定し、国際的な評価を与えられたアーティスト″として活動できる場を提供してきた。 坂倉さんは、その一人として認められたもので、「AMSC」の芸術家会員として国際舞台の展覧会にも出品できるなど、「活動の幅がさらに広がった」と坂倉さんは創作に意欲を燃やしている。 「AMSC」日本支部となっている美術展の公募企画会社「麗人社」(本社=大阪市)が、今年夏に主催した「OASIS・2011」(オアシス)で、坂倉さんの作品「ナポリの旗(洗濯物)」が大阪市長賞を受賞。フランス・パリで開かれた同展でも出品されるなど、高い評価を受けた。これがきっかけとなって「AMSC」の芸術家会員に認められることになった。会員認定に合わせて、「アートメゾン・ビエンナーレ・2011」に出品した「桟橋」でも、同機関所属の美術評論家たちから賞賛されたという。 「ナポリの旗」は40号の大きさ。イタリア旅行で訪れたナポリの街並を描いた作品で、2階か3階の窓から路地を横切るようにロープを渡し、洗濯物を吊り下げたシーンを表現しし、小さな子どもたちがいつまでも船を見送っている情景を描写した。 この二つの作品のほか、美術専門誌「文化展望」(フィネス刊)が企画した「躍動する現代美術・全国公募美術展秀作展」で、「樹霊」(120号)が特別賞に輝いていることなど、「私の作品を総合的に判断した結果なのでは」と坂倉さん。「会員に選ばれて大変に光栄。これからの創作活動の励みになります」と喜んでいる。 「AMSC」では、「アートメゾン・ビエンナーレ・2011」の開催に合わせて、マドリードから約100キロ離れた芸術村にモニュメント「地球から−宇宙から」を建立。このモニュメントには、今年、会員となった日本の芸術家の名前を一人ひとり紹介しており、坂倉さんの名前もローマ字で刻まれた。 (写真=AMSC会員のゴールドカードを紹介する坂倉さん)
三隅出身の芸術家、香月泰男画伯の生誕100年を記念して実施した「おもちゃコンクール」の審査会が、11日、12日の両日、三隅保健センターで開かれ、香月泰男大賞、長門市長賞など入賞作品を決めた。表彰式は23日(日)、三隅湯免の香月泰男美術館で開かれる。展示は12月28日まで。 香月画伯が廃材を利用して作っていた代表作「おもちゃシリーズ」にちなんでコンクールを企画。中学生以下の児童、生徒を対象に作品を募集した。テーマは人物や生物。ブリキの板、木切れ、ペットボトルのキャップなど廃材を活用した、子どもたちのオリジナル作品416点が寄せられた。 日本画家の竹内浩一さん=京都=を審査委員長に、アニメーション映像作家の真賀里文子さん=東京都=と、元下関市立美術館副館長の木本信昭さんの三人が一つひとつ丁寧に審査した。 その結果、トップ香月泰男大賞には、三隅の明倫小学校五年、池信宏哉君の「野球をしている自分」が選ばれた。高さ約20aほどの大きさ。コーラやジュースの缶、針金などを使い、バントする自分を表現した。「腕を曲げるのに苦労した」と池信君。まさに動いているかのような錯覚を感じる人形に仕上がっている。 二番目の長門市長賞には、深川小学校六年の市岡学君の「フェンシング」が輝いた。スクラップになった車の部品を使い、フェンシングする姿を形作った。 このほか、優秀賞5点、特別賞として香月美術館長賞2点をそれぞれ選考した。 優秀賞、館長賞の受賞者、作品タイトルは次のとおり。【優秀賞】▼「いきる」=松岡琳子(下松市花岡小学校一年)▼「深海魚『ラブカ』」=岩本宗(深川小学校三年)▼「私がとったちょうちょ」=木原夏美(明倫小学校四年)▼「ピアノをがんばっている自分」=山中彩華同六年)▼「くつろぐ人」=小田直美(阿武町立阿武中学校二年【館長賞】▼「かえるくん」=政木基成(宗頭幼稚園・年中)かけっこ」=河村(徳山小学校二年)
48年振りとなる山口国体が10月1日から10日までの日程で全37競技が県内各地の会場で開催された。長門市では、ラグビー少年、空手、自転車ロードレースが行なわれ、各会場やコースでは大勢の地元の人たちが観戦。選手たちに大きな声援を送っていた。期間中、元首相や皇室関係者も長門市入り。大会を盛り上げた。
森元首相が俵山に〜 ラグビー決勝を観戦
日本ラグビーフットボール協会長で、元首相の森喜朗衆院議員(73)が長門市を訪問。6日まで長門市俵山の多目的グラウンドで開催されたラグビー少年の部の決勝を観戦し、表彰式で選手たちを激励した。 森元首相は、油谷出身の安倍晋太郎元外相がトップだった旧安倍派の四天王の一人と言われ、様々な変遷を遂げ最終的には同派閥を森派として引き継いだ。それだけに安倍家とは親交が深く、油谷の安倍家の墓を参拝し、晋太郎氏の冥福を祈った。
三笠宮彬子女王殿下が空手観戦
三笠宮彬子女王殿下が、10日、空手競技の会場となった長門市仙崎のルネッサながとを訪問。全日本空手道連盟会長の笹川堯元衆院議員の案内で、空手競技を見学された後、湯本温泉の大谷山荘で、長門市長職務代理者の阿野徹生副市長、松永亘弘市議会議長らとともに昼食を楽しまれた。
ボートで地元勢が活躍 上野さん(長門市港出身)が準優勝
山口国体には、4競技に21人の長門市在住または出身者が、県代表団の一員として出場した。このうち、2日から6日まで下関市豊田湖であったボート競技では、成年女子シングルスカルで、水産高校ボート部OBで湊出身の上野翔子さん(日本女子体育大学)が準優勝。また、成年男子舵手つきフォアでは、大津緑洋高校教諭の久村将さんをはじめ市内出身の元水産高校ボート部のメンバーらで編成した県選抜が5位に入賞。さらに、少年女子シングルスカルでは、仙崎中出身で大津緑洋高校の黄波戸亜哉さんが7位入賞を果たすなど地元勢の活躍が目立った。 上野さんは県選抜で唯一、決勝へ進出。後半から追い上げをみせる粘りのレースを展ゴール、地元の期待に応えた。少年女子の黄波戸さんも最終レースで粘り強さを発揮して7位と健闘した。 空手道 宮本さんが準優勝、成人女子個人組手鈴木さんが4位に
空手道競技は、8日、9日、10日の三日間、長門市仙崎の「ルネッサながと」で開催された。長門市から出場した、成年男子個人組手・中量級の宮本尚さん(長門市空手道連盟)が準優勝、成年女子個人組手の鈴木ゆかりさん(フジミツ)が4位に入った。また、組手団体戦では山口県が準優勝。さらに県勢は個人二種目で優勝するなど地元の歓声をうけて大活躍し、初の男女総合優勝を果たした。 宮本選手は、初戦の二回戦7対0、三回戦5対0と、相手に1点も与えぬ強さで突破。しかし、続く準々決勝ではなかなかポイントを奪えず我慢の展開に。最後は延長戦の末、判定勝ちで準決勝へとコマを進めた。準決勝では、大阪の篠原浩人選手と対戦。互いに一歩も譲らず試合は再び延長戦へ。試合が動いたのは後半残り21秒。宮本選手が一瞬の隙を突いてポイントを奪うと、終了間際にも1点を決め、2対0で勝利し決着進出を決めた。決勝戦では、昨年の千葉国体で準優勝した京都府の谷竜一選手を相手に、試合序盤に宮本選手が1ポイントを先取。しかしその後、逆に谷選手がポイントを連取。最後まで攻めの姿勢をみせたがあと一歩及ばず、1対2で惜敗。地元優勝は叶わなかったが、昨年4位の成績から躍進した。 試合後、宮本選手は「応援団の期待に応えられなかったのが悔しく残念」としながらも「2位という結果が今の実力だと思う」と冷静に振り返った。 一方、鈴木選手は、準々決勝で東京都の廣瀬まり選手を4対3で破り、山梨県の門屋安里奈選手との準決勝に臨んだが1対2で惜敗。その後、3位挟決定戦では福岡県の宮本優選手にポイントを奪えず0対7で敗れたが、初の国体でベスト4入りを果たした。 鈴木選手は「優勝できなかったのが残念だが、会場からの大きな声援がありがたかった」と感謝を口にした。
また、山口市の維新百年記念公園ラグビー場で開催されたラグビー成年男子には、市内出身の元大津高校ラグビー部のメンバーが「ふるさと登録選手」として出場。準決勝で東京に敗戦するも3位に入り、メダルを獲得した。この他、成年男子の自転車ロードレースに出場した日置の白石真悟さん(シマノ)は11位に終わった。
48年前の昭和38年の山口国体・相撲競技で優勝した元大相撲横綱の輪島大士さん(63)=本名・輪島博=が、7日、長門市を訪問。当時、相撲競技の会場となっていた同市藤中の赤崎山グラウンドに立ち寄り、半世紀前の取り組みを振り返っていた。 輪島さんは、当時、石川県選手団として金沢高校一年生で国体に出場。高校個人戦で地元水産高校の片岡清選手との決勝戦となり、輪島さんが「寄り倒し」で片岡選手を破り、優勝を決めた。 国体の結果を報じた本紙の昭和38年11月3日号によると、「相撲競技には三日間で延べ三万人が詰めかけ、土俵上の熱戦に大きな歓声と拍手を送った」と紹介し、水産高の片岡選手が輪島さんに負けたものの堂々の二位に入ったことを報じている。 輪島さんは、市内の水産練り製品大手「フジミツ」の藤田雅史社長と親交があり、今回の山口国体に合わせ藤田社長の案内で長門市を訪れた。赤崎山グラウンドに到着するなり、中央に歩み寄り、「この辺りが土俵だった。よく覚えていますよ」と記憶を蘇らせた。観衆はほとんどが地元の片岡選手の応援。「二人が土俵に上がると、片岡−・がんばれ″という大声援が渦巻き、僕はちょっと寂しかったな」と輪島さん。「勝った瞬間は分からなかったが、あの時、優勝できて本当に嬉しかったんだよね」との思いを語り、「私の相撲人生はここからスタートしたようなもの。相撲で活躍できたのはここのおかげ」と、じつとグラウンドを見つめていた。 輪島さんは、高校卒業後、日大相撲部を経て角界入り。初土俵から三年後に横綱に昇進する異例のスピード出世を果たし、優勝回数は歴代五位となる14回を数えるなど、名力士として活躍。昭和60年に廃業後、プロレスラーの道を経て、現在では日本アメリカンフットボール協会広報担当理事、キューバのアマチュア相撲代表監督、出身地の石川県能登半島観光大使などを務めている。
地球温暖化防止、環境保全活動に取り組む企業団体を表彰する「第20回地球環境大賞」(フジサンケイグループ主催)の授賞式が、9月20日、東京の明治記念館で開かれ、地中熱を使用した換気システムを開発した。地元の「ジオパワーシステム」(橋本真成社長)が「フジサンケイビジネスアイ賞」を受賞した。秋篠宮ご夫妻が見守る中、橋本社長に表彰状と記念品などが贈られた。
今年度の大賞となっていた東京電力は受賞を辞退。経済産業大臣賞にはブリジストン、環境大臣賞には伊藤園、文科大臣賞にはNTTドコモなど、受賞者は大企業ばかり。その中で地方の中小企業は「ジオパワーシステム」だけ。橋本社長は「地方の中小企業の取り組みが評価されることで、地元を少しでも元気にできれば」と喜んでいる。 ジオパワーシステムは、長門市に本社を置く地場の住宅メーカー「東光工業」が100%出資したグループ企業。10年前、同市中山の先代社長、橋本東光さんが、地中熱を活用した独自の空調システムを開発し、全国各地に代理店を設け、販売網を拡大してきた。 地中5メートルにパイプを埋め込み、そのパイプに外気を送ることで、地中熱を家全体に取り込む仕組み。夏は涼しく、冬は暖かい室温を維持する。なるべく暖房機器を使用しないで、心地良い住空間を実現した。これによって、年間の冷暖房エネルギーの削減率は六割近くにもなり、住宅一棟辺りの二酸化炭素削減量は年間一トンにもなるという。 三月の東日本大震災による原発事故をきっかけに自然エネルギーへの関心が高まる中で、一段と脚光を浴び、今年春にはTBS系列の情報番組「夢の扉」でも紹介された。これまで広島市安芸高田市の庁舎や尾道市民センター、大竹小学校など公的な大型施設をはじめ一般の民家など1000棟以上の導入実績をマークしていた。テレビ放映以来、さらに導入する家屋が増加。問い合わせが月平均1000件前後と10倍も伸び、受注も月平均30件と2倍から3倍も拡大したという。最近ではアメリカにも輸出。サンディエゴの高齢者福祉施設への設置が決まった。橋本社長は「大震災以来、エアコンなしでも充分に気持の良い自然エネルギーで過ごせることに消費者の皆さんが気づいたのではないか。地中熱は天候に左右されない。これからも普及を目指していきたい」と話している。<写真:秋篠宮ご夫妻の前で表彰を受ける橋本社長(左と中央の画面)>
長門市仙崎出身の童謡詩人、金子みすゞと詩の世界をかまぼこ板で表現した巨大モザイク画が、このほど湯本温泉街の一角に完成した。 長門商工会議所青年部を中心にした「みすゞ燦参SUN実行委員会」(上田精一実行委員長)が、みすゞをテーマに繰り広げる夏のイベント「みすゞ燦参SUN」の一環で制作。これまで仙崎のみすゞ通りや仙崎駅などにモザイク画を設置しており、湯本温泉での制作は昨年に続いて二回目。 モザイク画は縦約3メートル、横約9メートルの大きさ。一枚が縦8センチ、横4センチのかまぽこ板8000枚を使った。東日本大震災後のテレビCMで流れて話題になったみすゞの詩「こだまでしょうか」を題材に、子どもが手をつないだ情景、みすゞの肖像を表現。かまぼこ板一枚ずつに市民や観光客らが書いたメッセージが綴られている。山口国体に合わせて、子どもたちから選手への応援メッセージも書き込まれている。 8月にあった完成式では、参加者たちでカウントダウンしながら、実行委員会のスタッフが残り10枚のかまぼこ板を打ち付けて仕上げた。記念写真を取る家族連れや観光客の姿が見られた。 上田実行委員長は「モザイク画が湯本温泉の新たな観光名所になれば。メッセージを書いた人は、ここを訪れ自分の板を探してほしい」と話した。<写真:設置されたみすゞのモザイク画>
農業高校生たちの甲子園″ともいわれる「第62回目本学校農業クラブ全国大会」 への出場をかけた中国ブロック連盟大会が、8月10日、島根県で開催され、県立日置農業高校が、プロジェクト発表の「食料・生産」、「環境」、「文化・生活」の全部門で最優秀賞を独占。また、意見発表の「環境」部門で、生活科学科二年の田邉未来さんが最優秀に輝いた。10月25、26日に長崎県で行われる全国大会に出場する。 プロジェクト発表は、発表部門のテーマに沿った研究活動について、生徒たちがプロジエクターを使いながら発表。内容や構成、発表の態度などを基準に審査し、最優秀を選んだ。同校では一昨年度に「環境」、昨年度は「文化・生活」部門で最優秀を獲得しているが、今年のように全部門でトップを独占するのは近年ではない快挙という。
「黒豆あんばん」製造販売で人気
「食料・生産」では、生活科学科三年生の4名が「やっぱあ、のんたぐろじゃのんたー!パート3〜第六次産業への挑戦」をテーマに発表。県産黒大豆「のんたぐろ」の消費拡大や地産地消を目指し、三年前から、加工品の開発や食育活動を通じた普及活動を展開してきた中、今年は「のんたぐろ」の生産から加工、販売、流通までを行う第六次産業化への取り組みに挑戦。生徒たちは、校内のほ場でのんたぐろを栽培。これまでに開発した加工品の「黒豆あんばん」に改良を加え、校内の農産物直売所で販売。栽培から販売まで一環して取り組んだ学習について発表し、「農業成果をまとめた。
「循環型農業」で適正な堆肥投入を
「環境」部門の題目は「地域に根ざした環境に優しい循環型農業を目指してパート6〜土壌の性質に合わせた適正な施肥の方法を考察する〜」。研究は今年で六年目。これまで鶏フンなどを再利用して有機質肥料を主体とした循環型農業の取り組みについて研究を進めてきたが、今年は、地域農家の使用肥料や畑の土壌調査などを通じてその性質や傾向を考察し、地域に向けて環境に優しい農業の理解と普及を図った。 土壌調査では、市内101戸の農家から畑の土壌を採取し、肥料成分量や地力を判定。結果、有機質肥料を主体に施肥している畑は地力が高いことが判明。さらに、山間部は粘土質で地力が高い一方、海岸周辺部は砂質土で低い傾向にあることが分かった。また、調査結果をまとめた「土壌診断カルテ」を作成し、それぞれの農家の土壌の性質に合った施肥のあり方などをアドバイス。地域フォーラムを開き、取り組みを農家や住民などに紹介し、循環型農業の理解を広めた。
伝統野菜「白オクラ」料理の開発で普及を
「文化・生活」は、長門市の伝統野菜「白オクラ」の歴史と文化の継承を目指し、地域交流による普及や促進活動を実践。安定生産を図るため、学校で苗を栽培して栽培マニュアルを作成。新規参入農家などを対象に栽培講習会を開いた。さらに、地域密着へ向けた普及活動として、長門の特産を使った料理コンテスト「N1グランプリ」に参加。白オクラと長門の特産「長州黒かしわ」を食材にした「長州よくばり巻き」を考案し、市内外に向けての知名度アップを実現した。首都圏への販路拡大にも取り組んだ。日本のトップホテル「ザ・リッツ・カールトン」が白オクラに着目し、9品目の白オクラ料理がメニューに加わることになった。今後の課題としては、規格外果の加工品を開発し、年間を通じた特産品化を図り、「市内で気軽に食べられるご当地グルメを模索していきたい」と締めくくった。
「二位ノ浜の清掃」環境問題で発表
一方、意見発表の「環境」部門に出場した田邉さんは、「つながる環境と農業」の演題で、二位ノ浜での清掃活動やプロジェクト活動を通し、人間によって汚れていく環境をどう守っていけばよいのか−自分なりの意見を発表した。田邉さんは「多くの人が環境について考えてもらうきっかけになれば」と話した。 全国大会には、中国大会で最優秀を受賞したメンバーをはじめ、各校から出場する農業鑑定競技とクラブ員代表者会議の代表者もあわせ、同校から総勢19名が出場する。<写真:日置農高から全国大会に出場するメンバーたち>
足腰を鍛え、強靭な精神を育成しようと、日置柔道スポーツ少年団の子どもたちが、23日、日置環境改善センターから千畳敷高原までの全六`を徒破する鍛錬遠足に挑んだ。 保育園児から小学校六年生まで約30名の子どもたちや保護者が参加。 午前9時、全員が柔道着に着替え、日置環境改善センターを出発した。最初は元気が良かった子どもたちも、照りつける太陽の日差しで体力を消耗。9月とはいえ、気温も30度近くに上がり、全身に汗をかきながら、一歩一歩、ゴールを目指した。保育園児たちは急勾配の坂でおんぶされる姿も。何度も休憩を入れ、お互いが励ましあいながら、正午前には一人の落伍者もなく全員が千畳敷高原に到着した。 子どもたちは、深川湾から吹き寄せる心地良い秋風を満面に受けながら、完歩した充実感を味わっていた。 同スポ少がこの遠足を始めて今年で三年目。これからも恒例イベントとして続けていくことにしている。
高さ約十メートルもの大きなキンモクセイ(金木犀)の木が、日置奥畑の焼物窯元「たぬき庵」(盛川光剛代表)の裏山に育っている。今年も9月下旬からオレンジ色の花が満開となり、甘いフルーティな香りが周辺にいっぱい。「こんな大きなキンモクセイは見たことがない」と来店客から評判となっている。 この木は、「たぬき庵」の玄関からすぐ近くの山里で成長。幹の太さは約50センチ。樹高は約10メートル。生い茂る葉で球体のようなかっこうを呈し、全体にオレンジ色の小さな花が群生している。今がちようど見頃。満開の花が美しい姿を見せている。「いつ植えられたかも不明で、管理もほとんどしてない」と盛川さん。「きれいでしょう。特に晴れた日には独特の芳香が楽しめます」と話している。 キンモクセイは中国南部が原産の常緑小高木樹で、通常、剪定されることもあって樹高は2〜3メートル前後。10メートルもの樹高は珍しく、来店客や地元の人々も「長門でも見たことが ない。これが一番大きいのでは」と驚いている。 盛川さんは、12年前、法務省を定年退職後、日置に移住。「たぬき庵」を開き、数種類の色粘土を使って陶器に仕上る「練り込み」技法で、瓶や壷、皿、茶碗など日用雑器を中心に独自の作品製作を続けている。長門市深川と日置との境にある草添山から「草添焼」と命名。すっかり人気も定着し、定期的に作り方を習う受講生もいるという。 <写真:大きな金木犀を紹介する盛川さん>
三隅出身の偉大な芸術家、香月泰男の生誕100年にあわせ、地元の明倫小学校(岡部吉男校長)の5年生34名が先月15日、湯免の香月泰男美術館の周辺にアジサイを植樹した。 アジサイは、児童たちが挿し木をして育ててきたもの。この日、術館前の駐車場にある花壇などに全50鉢を植え付け。美術館の山田保則館長や三隅支所の職員も協力。児童たちは、スコップで土を掘ってしっかりと水を含ませた後、鉢から取り出した苗木を一株ずつ丁寧に植え替えていった。 児童たちは3年生の時、学校でアジサイの挿し木に挑戦し、鉢植えにして中庭で育ててきた。それから3年が経ち、花芽を付けるまでに成長。地域内への植え付けを提案したところ、今年、香月画伯がちょうど生誕100年を迎えることから、同美術館に植樹することにした。 中田怜奈さんは「自分たちで育てたアジサイが美術館に植えられて嬉しい。ここを訪れる人に喜んでもらえたら」と目を締めていた。
長門市日置小学校で2日、宇宙物理学者の佐治晴夫さん(77)が「宇宙と、人間と、そしてみすゞさん」 をテーマに講話。子どもたちが地球や月の不思議さに耳を傾けた。 仙崎出身の童謡詩人、金子みすゞの没後80年記念事業の一環。21日まで、ルネッサながとで開催された展覧会「没後80年金子みすゞ展〜みんなちがってみんないい」に寄稿した佐治さんをゲストに迎え、「空の教室」と題したトークライブを開催。地元の小学5、6年生の児童や保護者、地域住民など約100人が参加した。 佐治さんは東京大学物性研究所や玉川大学教授などを経て、現在、三重県鈴鹿市の鈴鹿短期大学長。1977年、アメリカ航空宇宙局(NASA)が打ち上げた太陽系・外惑星探査機十ボイジャー」に、地球からのメッセージとして、バッハの苦楽などを搭載することを提案。現在は宇宙研究の成果を、世界平和を実現する一つの素材として位置づけ、全国の学校などで授業行脚を続けている。 講話のなかで佐治さんは、月探査機「かぐら」が撮影した地球の映像を見せながら、「地球の外に出てはじめてその姿が分かる。人間も同じで自分以外の人がいるから自分でいられる」とし、「あなたがいて私がいる″と詠うみすゞさんと通ずる」と児童たちに語りかけた。また、地球の大きさを1メートルの球に例えると、空気の厚さはわずか〇・五ミリほどであることを述べ、「人間はうすい皮の上に宿を借りて生きている。地球に優しくされている」と説明。地震発生のしくみにも触れ、「地球に住んでいる以上避けられない。寄せ合いの気持ちを持たなくてはいけない」と述べた。 さらに、月がなかった時の地球は8時間周期で、毎日風速300メートルの速さで廻っていたことを紹介。月ができて一日が24時間になり、引力によって春夏秋冬があることを述べ、「月は私たちの生活に密接に関係している存在」と、全ては助け合いの関係のなかにあることを説き、「昼の月」や「月のひかり」などみすゞの詩を挙げながら、「宇宙や地球の話しは、みすゞさんのまなざしを通すと全てのことが語られている」と話した。 この後、みすゞ記念館の矢崎節夫館長が聞き手となって二人のトークショーもあった。また、夜には日置小にある天文台で星空教室を開いた。同記念事業として、7月末には仙崎小や長門市立図書館で「空の教室」も開催。元江ノ島水族館長で海洋学者の鹿崎芳次さんをゲストに招いてトークライブを行った。
乳ガンの撲滅、早期受診を啓発する「ピンクリボンイベント2011in大寧寺」が、20日、長門市湯本の名利、大寧寺で催された。「共生(ともにいきる)」をテーマに、料理教室や記念公演、シンポジウムなどのイベントがあり、ガンに対する正しい知識や理解、命の大切さを呼びかけた。長門市の女性ガン患者の会「あいの会」を中心に組織した実行委員会が主催。今年で三回目。 調理教室では、山口市の適所介護施設「夢の湖舎」で片手の調理師範″として活動する臼田喜久江さんを講師に招き、そば海苔巻きの調理法を実演。臼田さんは、脳内出血で左半身が半身麻痺になったが、片手でできる調理法やレシピを考案。現在は同施設をはじめ全国各地で料理教室を開いている。この日の教室では、臼田さんが三本の釘を打った自前のまな板を使い、釘の部分に食材を突き刺して固定しながら片手だけで包丁を扱う技などを披露。巻きすにのりやそばを広げ、きゅうりや卵、椎茸などの貝材をのせて手際よく海苔巻きを作り上げていった。 また、剣山や湯呑みで野菜を刻んだり、軽量スプーンでにぎり寿司の型を作るなど、臼田さん独自の調理アイデアを紹介した。海苔巻きが完成すると参加者たちで味わった。 この他、仙崎の金子みすゞ記念館の草場睦弘さんが「見えぬけれども あるんだよ」を演題に、みすゞについて講演。また、「在宅患者さんを支える人たち」をテーマにシンポジウムがあり、長門病院訪問リハビリ科の木下大介さん、防府市の訪問看護師の原田さをりさん、防府市の「女性ガン患者の会・リボンの会」会長の平川俊子さんの三人がパネラーとなり、在宅療養のガン患者への看護法などについて意見を交わした。 夜には大寧寺本堂をピンクの照明でライトアップ。会場には、乳ガンの検診啓発や相談のコーナーが開設され、人体モデルで乳ガンの自己検診指導などを行った。
<写真=片手の調理教室でそば海苔巻きを作る臼田さん>
8月中旬の午後、三隅辻並にある農業生産法人「どんぐり」(田辺英雄代表)のブルーベリー栽培のハウス内。小さな実を一粒ずつ丁寧に摘みとる主婦や子どもたちの賑やかな声が響く。休日を利用して農作業を無償で手伝うグループ「めぐサボ」のメンバーたちだ。昨年秋から活動を始め、作業の要望のある農家を訪ね、タマネギやジャガイモの草取りなども続けてきた。ブルーベリーの収穫はこの日で4回目。すっかり手馴れたもので「農作業体験で、いい汗をかいて気持ちがリフレッシュします」とメンバー。「どんぐり」では「私たち農家にとっては大変、時間のかかる重労働をしてもらい、本当に助かっています」と目を細める。ボランティアでもいいから農業体験したい−というめぐサボ″は、日常作業に人件費などコストをかけられない農家にとっては、まさに無償の応援団。農家経営の新しい仕組みとして次第に注目が集まっている。 養鶏業や野菜栽培などを手がける「有限会社・長門アグリスト」(長門市上川西二区)の末永裕治代表が、友人や知り合いに「気軽に農作業をしてみませんか」と声をかけて「めぐサボ」が誕生。職場やパソコン教室などの仲間で、それぞれがグループを作り、活動に取り組んでいる。現在、3グループで十数名のメンバーがいるという。 末永代表が案内役となり、グループごとに市内農家を訪問する仕組み。これまでにカボチャのつる引き、ジャガイモ、タマネギの草取りなどをこなしてきた。1日2〜3時間程度。各グループが休日の空いた時間を利用して気軽に作業に取り組めるのが特徴だ。当然、作業は無償。だが、農家からは収穫した農産物がお土産としてプレゼントされるという。 「どんぐり」のブルーベリー収穫を手伝っていたのは、市内美容室の従業員を中心にしたグループ。月曜日の店休日を利用して約十名が参加。お客さんや子ども連れのお母さんの姿も。ハウス内には、高さ1.5メートルほどの木が所狭しと並び、どの木にも小さな紫色の実がいっぱい。メンバーは味見をしながら一つひとつ丁寧に摘み取っていた。 2時間ほどで収穫を終わると、選別作業にも挑戦。小さな傷がついた実を取り除き、重さを量りながらパック詰め。全作業が終わると、メンバーそれぞれにいっぱいのブルーベリーが贈られた。 「充実した時間だった。お土産ももらって喜んでいます」とメンバー。「どんぐり」では「40度以上を超えるハウス内での作業は、毎日の仕事と思えば重労働。めぐサボ″のおかげで短時間で、しかも楽に収獲できました。これからも支援してほしい」と話している。 このグループは、次回、長門ユズキチの収穫作業にもチャレンジする予定という。 この活動を通じて「地域の消費者が地域の農産物を理解することで、農産物の販路拡大にもつながる」と末永代表。これから農家が高齢化する中で、農作業のニーズは高まるばかりという。今後、めぐサボ″のグループを増やす一方、農家からの新規の作業要請も受け入れ、互いを仲介するシステムをしっかりと構築していく方針だ。 末永代表は、鶏糞にウニ殻、米糠を混ぜた有機堆肥「長門の恵」を開発販売。「長門の恵」を使っている農家をサポートするという意味で、めぐサポ″と命名した。が、これを使用していない農家の支援要望にも応えていくという。 <写真=収獲したブルーベリーを選別するめぐサボ″のメンバー>
今年春の紫綬褒章を受章した女優、波野久里子が主演する松竹新派特別公演「女の一生」が、9月17日(土)、長門市仙崎のルネッサながとで開催される。前売りチケットは同館などで発売中。 「女の一生」は、大女優・杉村春子が生涯を賭けて演じ続けた不朽の名作。激動の時代に翻弄された一人の女性・布引けいの姿を、波野が力強く時にひたむきに演じる。共演は、けいが密かに思いを寄せる堤家の次男・栄二に風間杜夫、夫となる長男・伸太郎を中山仁、さらに堤家の亡き党首の妻・しずを司葉子などベテランが脇を固める。 波野久里子は、歌舞伎役者十七世中村勘三郎を父に持ち、現中村勘三郎の実姉。芝居一家の家に生まれ、幼い頃から芸に親しんできたが、芸に対する真撃な態度と研究熱心さは演劇界でも有名。同舞台の初演演技は、読売演劇大賞優秀女優賞にも輝いた。 同館では「円熟した舞台を堪能して」と話している。開演は午後1時30分。入場料は一階席6500円、二階席6000円。問い合わせはルネッサながと(0837・26・6001)。
長門産のシソを原料に作ったシソのエキス「紫蘇の雫」が出来上がり、先月下旬から仙崎のふぐ珍味「松浦商店」や、駅南のショッピングセンター「ウエーブ」の農産物直売所「ええもん市場」などで発売され、人気を集めている。県日置農林事務所でもシソ栽培をバックアップ。面積拡大で農家所得の向上に期待を寄せている。 「紫蘇の雫」は、水や炭酸で二倍から三倍に薄めるとシソのジュースとして最適。焼酎やカクテルで割っても美味しい。柑橘系のさっばりとした味が特徴。カキ氷やシャーベットのシロップにしてもバッチリ。寿司酢に使えば、鮮やかな桜色の寿司が出来上がる。一袋225グラム入りのパッケージで250円。特に夏場には「色々な使い方がある」と好評で、松浦商店では店頭に並べるとすぐになくなってしまうという。 同店では、フグの加工技術を生かして十数年前からシソのエキスを製造してきた。 せっかく作るのなら地元農家が生産したもので″と、昨年、同店の岡村英子代表が県日置農林事務所に相談。同事務所でも、農家の所得向上になれば−と栽培希望者を募ったところ、市内七戸の農家と一法人が栽培に取り組むことになった。 栽培面積は全体で約20アールほど。四月に播種し、潅水を続け除草剤を散布するなど管理を徹底し、どのほ場ともまずまずの成育ぶりを見せた。茎が50センチ以上になった6月下旬から7月上旬にかけて収穫。松浦商店がキロ当たり200円で全量を買い取り「紫蘇の雫」に加工した。 岡村代表は、シソを買い取るほか、加工品の売上げも農家の収益になるようにと、希望 農家には「紫蘇の雫」を安価で卸す仕組みをとっているのも特徴。農家にとってはシソ自体の出荷額と、加工品の売上げが収益になる訳だ。栽培農家は、近くの農産物特売所などに売り出すなど独自の流通ルートで販売にも力を入れている。 今年のシソの収量は約1トン。全部で600袋の「紫蘇の雫」を販売する計画だ。順調に行けば、来年は販売量を拡大する方針で、これに伴って栽培面積も増え、農家からも「副収入が増える」と期待が寄せられている。
長門産のこだわりの野菜や手芸品などを販売する青空市「ながとマルシェ」=写真=が、先月中旬から毎週日曜日、長門市仙崎の青海島観光基地内にオープン。地元の主婦や観光客から人気を集めている。 地元産の良質な農産物を広く知ってほしい−と、農業法人の「有限会社・長門アグリス ト」の末永裕治代表や、観光基地の「ショップ青海島」内でバーガーショップ「大ちゃん」を営む田村大治郎代表らが中心となって出店。市内の各農家が有機栽培するなど、こだわって生産した野菜や果実、漬物などが所狭しと並んでいる。 白オクラやカボチャ、ナス、ジャガイモ、ブルーベリーなど新鮮なものばかり。表面が赤い「ペニアカリ」というジャガイモや、直径十鞭ンほどの小さな「ぼっちゃんカボチャ」 など、珍しい品種も揃っている。漬物ではキュウリのビール漬けが人気に。三隅産のブル ーベリーを加工したシャーベットも話題をさらっている。「長門アグリスト」が独自開発 した、鶏糞とウニ殻、米糠を混ぜた有機堆肥「長門の恵」も販売している。 開店時間は午前九時から正午まで。毎週日曜日が原則だが、市内のビッグイベントと重 なった日など、不定期で開店日もある。 「マルシェ」とはフランス語で市場。ヨーロッパでは青空市を意味するという。店舗はテントがあるだけ。まさに青空の下に開設した市場だ。地元の主婦や飲食店関係者など市内からの来店客が多い。 「長門の良質な農産物を地元の消費者に知ってほしい」と末永さん。「安く売る市場でなく、 こだわりの商品を広く情報提供していく窓口の役割を果たせればいい」と話している。 問い合わせは「大ちゃん」(0837・26・1470)。
仙崎出身の童謡詩人、金子みすゞの没後80年を記念した展示会「没後80年 金子みすゞ展〜みんなちがってみんないい。」が仙崎の「ルネッサながと」で始まった。会期は8月21日(日)まで。 同展は、「金子みすヾ没後80年記念事業堂行委員会」(実行委昌長=矢崎節夫みすゞ壷念館館長)と毎日新腰社が主催。これまで京や大阪など全国五都市で巡回展示され、このほど長門市に里帰りした。新たに見つかったみすゞの少女時代の写真や遺稿が記された三冊の手帳、みすゞを愛する著名人が寄せたメッセージや書画、イラストなどを展示。少女時代写真は、17歳頃のみすゞを撮影したものと思われ、下闇の遠縁宅から見つかった写真を公開。著名人からのメッセージには、浸画家のやなせたかしきんや写真家の荒木経惟さん、女優の松たか子さんや作家のリリー・フランキーさんなど多岐にわたる63名が、みすゞへの思いを寄せている。 初日24日にはオープニングセレモニーがあり、南野市長やみすゞの長女、上村ふさえさん、みすゞをテーマにしたドラマや舞台を手がけた演出家の石井ふく子さんらが出席。矢崎実行委員長は「展示会でそれぞれのみすゞさんを見つけていただきたい」と挨拶。南野市長は「みすゞさんの優しさを長門市で体感してもらいたい」と述べ、関係者がテープカットした。午後からは「今、こだまし合って」と題したイベントも開かれ、石井さんと講談家の一龍差斎水さんがみすゞをテーマに語った。 展覧会の入場料は一般500円、高校生以下無料。みすゞ記念館入館者は300円(要記念館チケット提示)など各割引きもある。問い合わせは市企画政策課(0837・23・1229)。
上記セレモニー終了後、セレモニー後に南野市長は記者会見し、東日本大震災の支援活動を展開する「東北地方太平洋沖地震 被災者支援長門市民会議」(本部長=南野市長)は、みすヾに関連した支援策として、被災した福島、宮城、岩手の東北三県全ての小中学校にみすゞの図書を贈呈することを発表した。また、みすゞの詩による読み聞かせボランティアを被災地に派遣する他、8月21日のふるさとまつりで東北物産展を開催する方針も示した。 みすゞの図書は三県の小学校1362校、中学校663校に寄贈。小学校は金子みすゞの没後80年を記念生い立ちと70篇の詩を紹介したた「みんなを好きに」、中学校にはみすゞの詩180篇で構成された童謡集「金子みすゞ三冊セット」を、三県の各市町村教育委員会を通じて8月中旬から発送する。読み聞かせボランティアは、市内のグループ「お話しポケット」のメンバーを中心に9月から10月にかけ、2名ずつ4回計8人を、希望を受けた学校などに派遣する予定。南野市長は「長門市だからこそできる支援。今後も関係団体と協力して支援を継続したい」と述べた。総事業費は約1000万円。市が800万円を助成し、残りの200万円は同議会に寄せられた義捐金を充てる
11月、長門市仙崎のルネッサながとで上演予定の「松竹花形歌舞伎」の制作発表記者会見が、二十日、垂足銀座のホテルで開かれ、主演の中村獅童が舞台にかける熱い思いを語った。 メインの演目は、長谷川仲原作の新歌舞伎の名作「瞼の母」。中村は、主役の番場(滋賀米原市)生まれの渡世人、忠太郎役で登場する。昨年2月の博多座公演で初役に挑んで以来、2回目。 中村は「前回と違って演じよう―という意識はない」としながら「昨年2月以降、泉鏡花の作品に出演するなど大役が続き、大きな経験をさせてもらった。その間、自分の中で役者としてどう成良しているのか−という部分が感じられるのではないか」と、同じ役でも日身の経験で変化する可能性のあることを指摘。また、「役者はその時々の感じ方で、細かい表現のニュアンスが違ってくる。その時の自分の気持ちを正直に演じることが本来の役者の姿。感じていること精一杯、表現し、体当たりで演じていく」との決点を語った。 「瞼の母」は、新国劇や大衆劇、時代劇などでも何度も公演されている作品。5才の時に生き別れた母を探し求めて江戸へと流れつく天涯孤独の忠太郎。あることがきっかけで、実母に対面するが「息子は死んだ」と突き放される。必死にすがりつく忠太郎。長年、瞼の中に思い描いた母親の面影を無常にも母本人に打ち砕かれ、よろめきながら去っていく・‥。母を慕う息子の情念が全編に描かれている。 中村は、12年前、中村助三郎(当時は勘九郎)が忠太郎役の同名作品に出演。弟分の半次郎を演じた。中村はこの時を振り返りながら、「大抜擢で初めていいお役につかせてもらったが、手も足も出なかった」という。観劇していた勘九郎の姉で、女優の波乃久輝子(9月ルネッサで上映の「女の一生」に主演)から「あんた何考えてるの″と、こてんばんに怒られ、27歳の大人が大粒の涙を流してしまった。役者は駄目なんじゃないか―と落ち込んだ」とのエピソードを披露。波乃から「今のあなたがあるのは、あの時、私が泣かしたおかげよ」と言われているという。 そんな若い頃の苦い経験から「忠太郎役を演じるのは何とも言えない思い、胸がいっぱいになる」と中村。「全身全霊でぶつかっていきたい」と気合を入れた。 ルネッサの公演は11月7日午後1時から。チケットは8月下旬から発売予定。問い合わせはルネッサながとまで。 ルネッサながとhttp://www.renaissa-nagato.jp/
中村獅童が熱い想いを語る 「劇場が楽しみ 全身全霊で」
本紙などのインタビューに答え、中村獅童が「ぜひ劇場に足を運んでもらい、生の歌舞伎を体感してほしい」と長門の歌舞伎フアンに熱いメッセージを贈った。
―「瞼の母」の見所はどんなところ 母を探す旅で、実際に本当の母に巡り逢えた時にどんなことが起こるのか−が物語の中心。時代劇のお芝居で、初めて歌舞伎を観る人にはぴったりの演目。歌舞伎の持っている独特の色を楽しんでほしい。
―主役の忠太郎の気持を、現代の男性としてどう感じるか 生き別れた母親像を、瞼を閉じて思い描いている−それだけでいいんだ≠ニ思う忠太郎の気持ちから、何とも言えない切なさが伝わってくる。そういう気持ちは分かるし共感できますね。
―瞼を閉じる″という台詞から役者として感じるものはない? 私自身、なかなか主役をやるのが難しい−と言われた時代もあった。でも、いつかはきっと主役を演じるんだーと、瞼を閉じて想像してきた。子ども頃からいつもそうだった。だから、瞼を閉じてみると″との台詞には、自分の中から色々、こみ上げてくるものがある。
―映画や舞台など現代劇でも活躍中ですが、現代劇と歌舞伎で演じる時の気持ちに違いがありますか 現代劇はほとんど自分の役は初演で、当然、自分で役作りしていく。歌舞伎の特に古典は、先輩の皆さんが演じられてきたものを教えていただいて演じるんですが、そこに自分の役づくりがないと、観る人の魂には届かない。そういう意味からすると、役づくりへの気持は一緒ですね。
「退廃していく美しさ」 これまでに2作に主演 近松作品の魅力も語る
―長門市には江戸時代の劇作家、近松門左衛門の出生説があります。これまで近松作品の「女殺油地獄」や「封印切」に主演されていますが、近松作品に対してどう感じていすか 退廃していく美しさに魅了されます。「女殺油地獄」の与平衡は犯罪者ですが、その人生はかわいそうで、切なくて…。滅びていく人の美しさに、どこか共感できますね。犯罪を犯すわけだから、そこに共感はできないんだけど、観ている人たちもその魅力に引き込まれていく−独特の魅力があります。だから、演じる時にはそこを表現するのが難しい。
−ルネッサながとは廻り舞台やセリ、すっぽんなどを備え歌舞伎など古典芸能の専用劇場です。これまでにも松竹の歌舞伎公演が続き、市内にはファンも多い。そんな長門市民にメッセージをお願いします 初めての劇場で舞台に上がるのを楽しみにしています。初めての土地で受け入れてもらえるのか−と不安な部分もありますが、皆さんからまた呼んでいただけるよう全身全霊を込めて演じたい。
長門市仙崎、青海島観光ホテル(吉富美也子代表)一階に、市内の水産加工業者や鮮魚店などが共同で「南町商店」を出店。17日から営業を始めた。同ホテル前は、金子みすゞ記念館を訪れる大勢の観光客が行き交うという絶好の立地条件だったが、これまでお土産品などを専門に販売する店舗もなかった。同商店では「観光客の皆さんに食″通じて長門をアピールし、仙崎の街の活性化につなげていきたい」と話している。 長門商工会議所の働きかけもあって、同観光ホテルの吉富紀子さんを核に設立。地元の蒲鉾業者や水産加工業者、飲食店、鮮魚店など全13事業者が出店者痛スペースとしてイス、テーブルを配置し、郷土料理やファーストフードなども提供する。 同ホテルは、ちょうど県漁協長門統括支店(旧仙崎漁協)前に位置し、県道仙崎港線に面している。みすゞ記念館を訪れる団体客の大型バスは、同県道沿いのホテル周辺に駐車。バスを降りた観光客その地点から通称「本通り」という市道を歩いて記念館に行く―というのが定石となってる。本通りに面している仙崎公民館でも「多い時では一日500人以上が歩いているのでは」と見ている。昨年度実績でみすゞ記念館の来館者は約8500人。長門商工会議所の調べでは、このうち、本通りを歩いて来館する人が90%になるという。 しかし、この通り払いにまったくお土産見などの店舗もなく、観光客が素通りしているのが現状。この状況を何とか事業に結びつけ、仙崎地域の活性化を!と長門商工会議所が同ホテルや地元の加工業者などに呼びかけて「南町商店」が誕生した。同ホテルが主体となって管理運営する。出店者は年会費1万円から5000円を支出し、初期投資や運営曹などに充てる。 出店者は次のとおり。▼青海島観光ホテル=飲食関係▼藤辰商店=蒲鉾や「ギョロッケ」など▼大和蒲鉾=蒲鉾やごぼう巻きなど▼マルヤマ水産=いりこ、ちりめん▼工藤=乾物▼仙崎海産=もずく▼畠楽=仙崎イカ、サバ寿司▼大小早川商店=フク▼松浦商店=クジラ、ふく関連商品、煩製品など▼木村水産=イカ関係▼長七屋=喜寿司▼北下健二郎=野 ▼さくら=加工品
蒲政末期、長州藩の財政再建に尽力した三隅の先賢、村田清風の顕彰会(大谷喜信会長)臨時総会が、7月10日、三隅沢江の村田清風記念館で開かれ、壊れたままとなっている「清 神社」の屋根改修に向けて、本格的な募金活動を始めることを決めた。 清風神社は記念館の敷地内に建立。平成21年3月の強風で屋根がめくり上がり、無残な姿になった。応急措置はしてあるものの、本格的な改修工事に経費がかかることから、 年以上もそのままの状態が続いていた。 計画では、屋根の補修に合わせて老朽箇所も整備する。事業費は約250万円。全額を募金や寄付金でまかなう。今後の維持管理費などを含めて目標金額300万円を目指し、会員がそれぞれ募金活動を展開する(すでに寄付金32万円が害せられており、目標金額の目途がついた階で工事を発注する。完成は今年度末の見込み。 募金は一口2000円以上。「皆さんの温かいご支援で清風神社を元の婆にもどしたい」と大谷会長は協力を広く呼びかけている。 神社は木造。4メートル四方で高さは約6メートル。昭和三年、市道を挟んで西側にある清風旧宅の「清風山荘」に建立されたが、同17年、山荘が国指定史跡に指定されたことから、現在地に移転。平成7年、現在の清風記念館が建設された際に神社周辺も整備され、今に至っている。 神社は築後80数年が経過し老朽化も目立っていた。二年前の強風でさらに痛みがひどくなり、以前から早急な改修が課題となっていた。 顕彰会はもともと会員3名ほどで活動していたが、今年2月、組織を再編して新発足。約四十名が会員に名を連ね、積極的な顕彰活動に取り組む方針を固めていた。その一環で、神社改修を今年度事業の柱としていた。 問い合わせは大谷会長(0837・43・0863)もしくは清風記念館(0837・43・2818)。
先月下旬にあった日本珠算連盟(本部=東京)の検定試験で、長門市上川西3区、西村菜さん=大津高校3年=が四段に、妹の祥穂さん=深川中学校3年=が三段にそれぞれ合。姉妹揃って四段、三段を取得した。姉妹を教えている下田珠算塾の下田茂さん(82)=同下郷=は「三段、四段は大人でも難しい段位。それも姉妹での合格は長門市内では初。県では例がないのでは」と、二人の快挙に目を細めている。 検定試験は、10桁の「みとり算」や「割り算」「掛け算」の各部門ともそれぞれ300点満で採点。三部門の平均点が140点から160点が三段に、160点から180点が四段に合格する。 姉の祐菜さんは、みとり算が160点、割り算が165点、掛け算が160点をマーク。三部門の平均が160点以上となり、見事に四段を取得した。妹の祥穂さんは、みとり算が140点、割り算が160点、掛け算が150点で、平均150点となり三段に昇段した。 互いが「いいライバルです」という二人。小学校低学年から珠算を始め、高学年で初段を取得するほどメキメキと上達していった。父親の転勤で、4年前、名古屋から長門市に転居。下田塾に入り、一週間に2回、下田先生のもとで珠算に熱中している。一回は約1時間15分程度。練習問題約100問を制限時間7分程度で回答する繰り返し。その正確性と速さに挑んでいる。掛け算、割り算、平方根の計算はもちろん暗算にも取り組んでいる。下田先生の始め″の合図で一心不乱にそろばんに向う二人。玉を入れる吉だけが響き、周囲には張りつめた空気が漂っているほど。時間が来ると、二人とも緊張感から解き放たれ、ホツとした表情に戻る。「速く完壁に回答した時は気持ちいいですね」と珠算の魅力を語る。自宅でも毎日欠かさず、そろばんに向っているという。 二人は「授業でも自宅での勉強でも集中力がついたようです」と口を揃える。上達の秘訣は「毎日そろばんをすることです」という。もちろん得意な科目は数学。姉の祐菜さんは 国立大学理系を目指すクラスに在籍し、「将来は薬剤師になりたい」と夢を膨らませている。妹の祥穂さんは、中学校では卓球部にも所属。部活動が終わった後、どんなに疲れ丁いても珠算の稽古は欠かさない。 下田先生は「珠算を通じて精神力が磨かれたと思います。その糖神力をバネに、限りない夢を育んでほしい」と二人にエールを送っている。
三隅が生んだ偉大な芸術家、香月泰男画伯(1911年〜1974年)が、今年10月25日で生誕100年を迎えることから、長門市では、9月から11月にかけて記念イベントを企画。評論家の立花隆さんの講演や、山口県立美術館に収蔵の代表作「シベリアシリーズ」の里帰り展、子どもたちを対象にした「おもちゃコンクール」などを予定している。 立花さんは、1970年に発刊の香月画伯の著書「私のシベリア」の実際の執筆者として有名で、7年前には、立花氏の香月研究を集大成した著書「シベリア鎮魂歌−香月泰男世界」(文垂春秋)を発刊した。 講演は、9月27日(火)夕方からルネッサながとで予定。香月画伯の人間像や、その作品の魅力を分かりやすく解説する。 翌28日(水)から三隅湯免の香月泰男美術館で「シベリアシリーズ」の里帰り展が開幕。「黒への確信」と題して、「(私)の地球」など4点を展示する。シリーズの特徴となっている「黒」の色と、人をドクロに描いた「顔」がどう誕生したのか−その画業の背景に迫る。会期は11月28日までの二ケ月間。 アニメ映像作家の真賀里さん 「おもちゃ」テーマにしたDVD放映 日本を代表するアニメーション映像作家真賀里文子さんが、香月画伯の代表作「おもちゃ」を題材に自主制作したアニメーションDVDを、9月1日から来年3月下旬まで香月泰男美術館で放映する。 DVDのタイトルは「やぁみんな」。映像に合わせて同館の研修室を真賀里さんがデコレーションし、映像の魅力を体感できるよう演出する。 木片など廃材を使った造形美〜「おもちゃ」を題材に 全国の小中学生対象にコンクール作品募集 「おもちゃシリーズ」は、香月画伯が廃材の木片などを使って制作した造形作品群で、動物やサーカスの人形など、どれも楽しい遊び心があふれた作品ばかり。この作品にちなんで、全国の小中学生を対象に「おもちゃコンクール」を企画した。 募集作品は廃材を活用した手づくりの造形で、人物または生き物を表現していればOK。大きさは40センチ四方以内。一人1点まで。 7月20日から9月15日まで作品を募集中。10月23日(日)香月泰男美術館で表彰式を予定。香月泰男大賞(1点)、長門市長賞(1点)、優秀賞(5点程度)などを選ぶ。展示は同日から12月28日までの二ケ月間の予定。 日本画家の竹内浩一さんを審査員長に、アニメーション映像作家の真賀里文子さん、元下関市立美術館副館長の木本信昭さんの3人が審査を担当する。問い合わせは香月泰男美術館(0837・43・2500)まで。 白オクラ生産で県の「エコファーマー」 減農薬など環境に優しい農業を 長門市の伝統野菜「白オクラ」の栽培農家で組織する「長門白オクラ部会」(北下健二郎部長)の会員から、新たに1人(1法人を含む)が県のエコファーマーとなり、1A長大津営農センターで認定証の交付式があった。 認定を受けたのは、今年度から同部会に加わった新メンバー。式では、県長門農林事務所の吉山英明農業部長が「認定を契機に、より一層生産に励んでもらいたい」と挨拶。認定者に一人ずつ認定証を手渡した。認定者を代表し、岡藤正司さんが「これから、みなさんに愛される商品を生産していきたい」と意気込みを語った。 白オクラは、三隅地域で約50年前から栽培されてきた伝統野菜。通常のオクラに比べて色が白っぽく、粘りが強い品種。実が柔らかく、オクラ独特のアクも強くないことから、生のままでもたべられるのが大きな特徴。 同部会では、これまで部会員全員がエコファーマーの認定を受け、安心で安全な栽培技術で生産を続けてきた。農家の高齢化などで年々会員が減少していた中、今年度、新たに1人と1団体が加わり、全13名に増加。栽培面積も昨年度から20アールほど増え、約50アールで生産に取り組む。また、昨年度から地元の日置農業高校の生徒たちが、白オクラをテーマにしたプロジェクト研究に取り組んでおり、同部会と連携した販売促進活動なども展開している。 エコファーマーは、化学肥料や化学農薬を削減し、環境に優しい農業を実践している農業者を県が認定する制度。今回の認定者を含め、長門管内での認定者は全170人。 新たにエコファーマーの認定を受けたのは次のみなさん。▼久保田義明(深川湯 本)、上野静子(東深川)、木村宗明(渋木)、尾崎邦彦(真木)、岡藤正司(真木)、岡嶋君(日置)、農事組合法人「ゆや中畑」(油谷蔵小田)、田中芳一(深川湯本)
白オクラ出荷7月下旬から この日は出荷を前に目合わせ会もあり、部会員たちがそれぞれ栽培した白オクラを持ち寄り、出荷規格の確認を行った。 出荷のピークは7月下旬から8月。10月中旬頃まで続き、市内をはじめ県内のスーパーなどで販売される。
フグの養殖加工も手がける、鮮魚仲買業「大小早川商店」(長門市仙崎・早川修社長)が、 日から、仙崎のみすゞ通りに鮮魚の直売店をオープンした。店頭に並べた鮮魚はすべて捌くなど、加工しているとあって、「購入後、簡単な調理だけで食べられる」と忙しい主婦から人気を呼んでいる。 錦町にある早川代表の自宅の一部を改装して店開き。イサキやアマダイ、ヒラソ、イカ、アジ、トラフグの刺身パックなどがずらりと並んでいる。うろこを取り、内臓を処理したイサキやイトヨリダイなどは一尾丸ごとで販売。日置の黄波戸漁港産のヒジキ煮物や、タコとキムチを混ぜた早川家直伝の「たこきむち」など惣菜も揃えた。 同商店では、七年前まで鮮魚店を開いていたが、奥さんの文乃さんが子育てに忙しくなってきたことから一時閉店。時間的な余裕ができたこともあって、みすゞ通りに少しでも活気が戻れば…と店を再開した。 「新鮮な地元の魚をいっぱい食べて欲しい」と早川代表。「加工度を高めて、食べやすく工夫しています」と話している。問い合わせは0837・26・2352