管理栄養士として講演や執筆で活躍中の佐藤郁子さん(高36期)による、わかりやすくて楽しい栄養学コーナーです。バランスのいい食事って何?Vol.3‐3
〜皮下脂肪と内臓脂肪〜
みなさんこんにちは。
今日は皮下脂肪と内臓脂肪のお話をします。
前回の話で私たちの体はいざという時に備えて、栄養をストックしているのが脂肪であるというお話をしました。
皮下脂肪、内臓脂肪も同じ原理ですが、つく場所によって肥満のタイプが異なります。
@皮下脂肪
皮下についた脂肪を指します。ウエストから下(特にお尻)に脂肪がつくことが多く、皮下脂肪の多い肥満のタイプは体の形から「洋梨型肥満」とも呼ばれています。これは体の大事なところを守ろうとする本能からなのか、閉経前の女性に多く、子宮のあるお腹周りを守っているともいえるでしょう。
この脂肪はすぐに付く物ではなく、毎日少しずつ余ったエネルギーが積み立て貯金のように少しずつ溜まっていくのです。積み立て貯金ですから、すぐにはおろすことができないので、減らすには相当の努力と期間が必要です。皮下脂肪はそれ自体は悪い作用ももたらしたりしませんが、あまり多いとやっぱり見た目もよろしくない。それに体重は重いわけですから、膝や腰に大きな負担がかかります。特に日本人女性に多い「変形膝関節症」や「股関節症」には大敵です。
A内臓脂肪
内臓脂肪とは読んで字のごとく内臓の周りにつく脂肪のことです。内臓脂肪が多くなると血糖値を上げる物質と血栓を作り出す物質を出すのと同時にコレステロールを下げる働きを持つ物質を出しにくくなるといわれています。このことからも糖尿病などの生活習慣病を誘発しやすくなることがわかります。
内臓脂肪の多い肥満タイプは「りんご型肥満」とも呼ばれ、メタボリックシンドロームの代名詞です。こちらは、閉経後の女性と男性に多いのが特徴です。
内臓脂肪は皮下脂肪と違って比較的「つきやすいけど落としやすい」と言われています。特に有酸素運動は効果的で特別な運動をしなくても歩くだけで効果が出ます。
どちらにしても脂肪はありすぎると良くないものです。ただ、敵対視するのは良くないですが、自分の体にあった脂肪があると良いですね。
バックナンバー
第1回 ご存知ですか メタボリック
第2回 体重コントロール その1
第3回 体重コントロール その2
第4回 バランスの良い食事って何?
第5回 ダイエット・・・私の場合
第6回 バランスの良い食事って何? その2
第7回 バランスの良い食事って何? その3-1
第8回 バランスの良い食事って何? その3-2
第9回 熱中症に気をつけろ!!
第10回 バランスの良い食事って何? その3-3
